生命保険の貯蓄型の個人年金や、社債の購入などは、リスクが伴います。生命保険の分は、業績が悪くなれば保証の限りでもありません。
まして、社債の購入であれば、業績が悪化して倒産でもしようものなら、そのままリスクを個人がしょってしまうことになります。
この点、投信は、「信託」の仕組みを利用することで、倒産のリスクを限りなく少なくすることのできる、有益な手段といえるのでしょう。

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投資信託はこの「信託」のしくみを利用することで、販売会社、運用会社、受託会社、いずれの会社も直接的にファンド資産を保有しない、ユニークな体系を作り上げたのです。

 「なるほど、誰も直接保有しないから、倒産リスクからも無縁でいられるんだ」

 はい、その通りです。投資信託は「倒産リスク」を隔離できるしくみを備えたツールなのです。カネダくん、これこそ、投資信託最大のメリットなのですよ。
(日本経済新聞 - 2012年1月9日
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