資産を増やすための資金として使うお金のために、
現在の暮らしが圧迫されてしまうのはちょっと困ります。
よい将来は、今の我慢で成り立つものではないと思うのです。
今の楽しみや生きがいも十分満喫しつつ、
それであまるお金を「資金」として活用するのが正しいですよね。
しかし、そんな余裕のあるヒトが現実に今は少なく、
なかなか、完全な余剰資金を持つヒトは少ないでしょう。
であれば、遊興費の一部を削るなど、生活に必須なものとそうでないものをきちんと見分け、投資の資金を見極めることがとても大切そうです。

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余裕資金を確認したら、いよいよ家計のリスク許容額を計算する(表のステップ2以降)。この時、気をつけなければならないのは将来の生活資金の確保。年間の手取り収入が400万円で500万円の余裕資金を持つAさん(男性、35歳)を参考に考えよう。

 FPの藤川太氏は「転職や失業で収入が途絶える可能性に備え、6カ月分の生活資金は手を付けてはいけない」と指摘する。仮にAさん一家の生活資金が1カ月25万円なら、6カ月分の150万円を貯蓄として確保する。「転職が難しい中高年は1年分でもいい。一方で年金をもらえる高齢者は3カ月分残せば十分な場合もある」と藤川氏。

(日本経済新聞 - 2012年11月10日)
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